壊れて不要となったE34 M5のトランスミッションがあったので、そのまま廃棄するにはもったいないため、折角だし分解してM5のトランスミッションの中身を見てみましょう。
M5のミッションはドイツのゲトラグ社製ミッションを使用しており、精度が高く軽量で強度的にも高い作りとなっています。
このゲトラグ社製ミッションは、国産ではBNR34のGT-Rや、JZA80スープラなどハイパワーな車両に使われています。
ミッションのフロント側(エンジン側)を見てみましょう。
こちら側にはクラッチのレリーズフォークやレリーズベアリング、レリーズシリンダー等の部品が付きます。
ミッションのリア側はこんな感じになっています。
シフトロッドのホールド用のボール及び、スプリングがこんな所に入っているんですね。
1本だけ短いスプリングが入っているので、分解する際には注意が必要ですね。
エンジンと違って細かな付属部品が使われているので、無くさないよう管理しておくことが重要です。
ハウジングを抜くとギアが顔を出します。
中央のギアがメインドライブギアで、右のギアがカウンターギアとなります。
シフトレバーを動かすことで左側の細いシャフトに付いているフォークがメインシャフトに組まれているスリーブをスライドすることでギアチェンジをしています。
シフトチェンジをスムーズに行なうための”シンクロ”機構という言葉を耳にするかもしれませんが、このシンクロ機構もスリーブの一部として組み込まれています。
M5のトランスミッション構造の簡単な紹介でしたが如何でしたでしょうか?
ご自身の愛車の仕組みや構造を少し知るだけでも愛着が増し、運転も更に楽しくなるのではないでしょうか?
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